スウェイバック姿勢 呼吸 との関係
・意識的に 深呼吸をするのが苦手
・気づくと 呼吸が浅くなっている 時がある
・どうしたら 呼吸を深められるか 探し中
良い姿勢は 呼吸がしやすい姿勢
と言われています
人は 一日 約2万回以上 呼吸をしています
その１回１回が しっかりとした呼吸であれば
健康、美容両面の 維持増進につながります
逆に 姿勢が崩れることで 呼吸の質が落ち
浅い呼吸になってくると 様々なトラブルの
原因につながっていきます
呼吸が浅くなる 姿勢の崩れのひとつに
スウェイバック姿勢 があります
スウェイバック姿勢とは 簡単に言えば
お腹を前に突き出した 反り姿勢 です
猫背や反り腰とは 違った姿勢の崩れ
スウェイバック姿勢の原因のひとつが
骨盤の後傾 です
骨盤が後ろに傾くことで その上に積みあがる
背骨も後ろに反り バランスをとるために
お腹が前に出てくる
このような姿勢の崩れが起きると
どうして 呼吸が浅くなってくるのでしょうか
今回は スウェイバック姿勢と呼吸の関係に
ついて ご紹介させていただきます
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スウェイバック姿勢 呼吸 との関係
呼吸については 下記でご説明していますが
肋骨の下についている 横隔膜が下に下がると
胸郭が広がり息を吸い 脇腹の腹筋(側副筋群)
が締まることで 胸郭が閉じ 息を吐く仕組み
になっています
呼吸をつかさどる 横隔膜、側副筋群は
姿勢を支えるサポート役 の役割も持って
います
正しい姿勢においては 呼吸の役割に集中
出来ますが 姿勢が崩れることで 本来姿勢を
支える場所が機能低下を起こすため サポート
役が 姿勢を支えなければならなくなる
そのため 呼吸の機能性が落ち 呼吸が浅くなる
スウェイバック姿勢は 骨盤の後傾から起こる
姿勢の崩れです
骨盤、背骨のバランスが呼吸に及ぼす影響
を調査した先行研究では 1）
胸郭可動性と呼吸機能は 骨盤後傾角度の程度
に最も影響された
骨盤後傾角度の改善が 胸郭可動性と呼吸機能
を改善する可能性があること が示唆された
と述べられています
骨盤が後傾してくると 胸郭の可動性が落ち
呼吸機能が低下する
骨盤の後傾を整えると 呼吸の質が高まる事に
つながるということです
呼吸の際 胸郭（肋骨）の動きは
呼吸機能と体幹 横隔膜の関係性について
の文献では 2）
吸気時に外旋をし 上・前・外側方向に
呼気時には下・後・内側方向に
回旋して動く と述べられています
息を吸うとき 肋骨は外に広がりながら
上を向き 前に出る
息を吐くときは 肋骨が内に閉じながら
元に戻っていく
呼吸における動きで重要なポイントが
息を吸うとき 肋骨が上を向き 前に出る
ということです
骨盤が後傾し 上半身を後ろに反らせた
スウェイバック姿勢では その体勢で
肋骨が上を向き 前に出ています
さらに 横隔膜などの呼吸筋は 姿勢保持の
役割をしなければならず 呼吸機能の低下
につながるのです
呼吸の質を高めるには
スウェイバック姿勢の改善 が重要です
はじめにすべき事は
後ろに傾いた骨盤を まっすぐ立てること
骨盤を立てたら 後ろに反った上半身も
起こしていく その際 頭を紐で吊られる
イメージで 上に伸びると理想的です
反った上半身を戻すことで 上に向いた肋骨が
下を向き 正しい位置におさまります
そこから 深呼吸を始めていきましょう
まずは ゆっくり息を鼻から 細く長く 吸う
肋骨が横に広がり 上を向いていく
苦しくない範囲で 深く息を吸ったら
口から ゆっくり息を吐いていく
上を向いた肋骨が 下を向きながら閉じていく
正しい姿勢で 深呼吸ができるようになったら
スウェイバック姿勢での深呼吸も 行ってみて
ください
息の入り方の違いを 感じて頂けると思います
【 まとめ 】
スウェイバック姿勢になると呼吸はどうなるか
骨盤が後傾し お腹を前に突き出した姿勢が
スウェイバックです
スウェイバック姿勢になると 姿勢を保つ筋肉
が機能低下を起こし 呼吸筋が姿勢を支える
役割を担わなければならなくなる
また 胸郭が常に上を向き 前に出ることで
息を深く吸いづらくなる
そのため 呼吸機能が低下し 呼吸が浅くなる
呼吸の質を高めていく為には スウェイバック
を整えていくことが重要です
後ろに傾いた骨盤を立て 後ろに反った上半身
を戻していく
上を向き 前に出た肋骨を正しい位置に戻して
いくことで しっかりと息を吸うことができる
ようになり 呼吸の質が高まっていきます
・自分自身がスウェイバックなのかわからない
・専門的に 姿勢を整えてもらいたい
・呼吸の質を高めて カラダも整えたい
というあなたには 姿勢軸を整える整体 で
スウェイバック姿勢を 整えてまいります
ご不明な点がございましたら お気軽にご相談
ください
参照WEB：
1）https://www.jstage.jst.go.jp/article/rika/30/2/30_229/_pdf/-char/ja
2）https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsatj/5/1/5_27/_pdf/-char/ja
文責 ： 榎本 裕司
整体師歴20年 カイロプラクター
コンディショニングトレーナー
カイラックス恵比寿院 院長
日本健康スポーツ従事者協会 理事
Wasedaウェルネス研究所 研究員
監修：相澤 景太
カイラックス治療院 代表
整体師 鍼灸師（国家資格）コンディショニングトレーナー
早稲田大学 人間科学部 健康福祉科学科卒
早稲田大学大学院 スポーツ科学研究科 健康マネジメントコース修士課程修了（スポーツ科学）
早稲田大学スポーツ産業研究所 招聘研究員
作成日：2021.06.21