寝つきをよくする 筋弛緩法
✔寝ようと思っても
なかなか寝付けないときや
✔身体の緊張がなかなか抜けないとき
緊張や力みをとりたいときや
リラックスしたい時に
使えるテクニックを
ご紹介させていただきます。
以前、
をご紹介させていただきましたが、
この方法を、
きっちりやろうとすると
時間がかかってしまいます。
試合前の不安をとるためや
緊張をとるためになど
臨床の場やスポーツ
コンディショニングの場などでは、
簡易版を使うことの方が多いです。
そこで今回は、
簡易版をご紹介させていただきます。
やり方は、いたってシンプルで
複数の筋肉に力を入れて5秒後に力を抜くこと
・力を入れるときには
60~70%くらいで行います。
・5秒力を入れて10 秒力を抜く
・それを 1つの動作ごとに
2 回繰り返していきます。
この方法では
身体の特定の筋肉
例えば足なら足に
意識を向けながら
意図的に強く緊張をさせ
その後一気に力を抜いて脱力します。
筋肉が緩む感覚を味わうことで
身体の緊張状態とリラックス状態の違いを
身体にしみこませていきます。
手順としては簡易法でも
手から順番に行っていく方法が多いのですが、
今回は、足先から順に行っていく
方法をご紹介します。
姿勢は、座っていても
寝ていてもどちらでも大丈夫です。
ポイント
・力を入れるときには60~70%くらい
・5秒力を入れて10 秒力を抜く
・それを 1つの動作ごとに 2 回繰り返す
それでは、足から始めてみてください。
1.足
a:爪先から足を伸ばしていき
足のふくらはぎの筋肉に力を入れる。
b:爪先を上に曲げていき
足の上側の筋肉(すねの部分)に力を入れる。
C:前ももの部分に力を入れる
2.腹部
お腹に手をあて
その手を押し返すようにお腹に力を入れる
3.背中
両側の肩甲骨を引きよせるように力を入れる
4.肩
両肩を上げ、首をすぼめるように肩に力を入れる
5.両手
両腕を伸ばし掌を上にして親指を曲げてグーをつくる
6.上腕
握った握り拳を肩に近づけ、
曲った上腕全体に力を入れる
7.首
右側に首をひねる。左側も同様に行う。
6.顔
口をすぼめ、
顔全体を顔の中心に集めるように力を入れる。
両眼を閉じて目と口を鼻に
近づけ顔でグーをつくるように力を入れる
いかがでしたでしょうか。
一つの筋肉というよりも
複数の筋肉に力を入れて抜くということを
繰り返して筋肉が緩む感覚を味わうこと
そして身体にしみこませていきます。
時間がない時などは
・手だけでグーをつくってゆるめる
といったことの繰り返しでも
緩む感覚を味わえると思います。
✔寝ようと思っても
なかなか寝付けないときや
✔身体の緊張がなかなか抜けないとき
緊張や力みをとりたいときや
リラックスしたい時に
ぜひとも一度、試していただけたらと思います。
関連記事)
参照WEB)
1)五十嵐透子:リラクセーション法の理論と実際―
ヘルスケア・ワーカーのための行動療法 入門.医歯薬出版,2001
リラクセーション法
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjpm/57/10/57_1025/_pdf/-char/ja
Relax and Win Paperback – 2012
https://www.amazon.com/Relax-Win-Bud-Winter/dp/0984612068
公開日:2020.2.09
相澤 景太
カイラックス治療院 代表
整体師 鍼灸師(国家資格)コンディショニングトレーナー
早稲田大学 人間科学部 健康福祉科学科卒
早稲田大学大学院 スポーツ科学研究科
健康マネジメントコース修士課程修了(スポーツ科学)
早稲田大学スポーツ産業研究所 招聘研究員